デザインの意味を考える

来年春出版予定のPOP本の中で「POPデザイン」について触れる章があります。

自分の「POPデザインの定義」は、ちゃんと皆さんにご理解いただけるのか?皆さんのお役に立てるのか?と考えながら執筆しています。

そんな中「デザイン」をもっと考えたいという気持ちが膨らみ、Web検索してみました。

ウィキペディアでは、
デザイン(英語: design)とは、オブジェクト、システム、さらに測定可能な人間とのインタラクション(建築設計図、 エンジニアリング図面、ビジネスプロセス、回路図、縫製パターンなど)を構築するための計画またはコンベンションを作成する行為。(中略)デザインの語源はデッサン(dessin)と同じく、“計画を記号に表す”という意味のラテン語designareである。また、デザインとは具体的な問題を解決するために思考・概念の組み立てを行い、それを様々な媒体に応じて表現することと解される。(中略)日本では図案・意匠などと訳されて、単に表面を飾り立てることによって美しくみせる行為と解されるような社会的風潮もあったが、最近では語源の意味が広く理解・認識されつつある。形態に現れないものを対象にその計画、行動指針を探ることも含まれ、就職に関するキャリアデザイン、生活デザイン等がこれにあたる。
と説明されていました。

本当にそうですよね。最近の「デザイン」の意味は幅広く、ひとくくりでまとめられない。

さらに色々なサイトを閲覧している時に見つけた、2014年に京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab.主催で開催されたアンソニー・ダン氏(英国王立芸術大学院 デザイン・インタラクティブ学科元教授)による講演「Not Here, Not Now」では、“スペキュラティヴ・デザイン”について解説していました。

スペキュラ(speculative)とは「思索的な、推論的な」という意味で、
スペキュラティヴ・デザインとは、現在の商業デザインなどが目的とする「問題解決」ではなく、「問題提起」を重視するデザインのことです。

アンソニー・ダン氏の話しは、「デザインを考えるって、そういうこと?!」とデザインの概念をガラリと変えてくれる内容で面白かったです。

Not Here, Not Now」←クリックするとYouTubeが立ち上がります。
40分以上ありますが、編集されているので分かりやすいと思います。

皆さんも「デザイン」について考えてみませんか?

 

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