売場改善の目的を考える

半年にわたり制作してきた某企業様の膨大な研修テキスト納品を無事に終え、久しぶりにゆっくり過ごせているモリモトです。

おかげさまで、昨日3月6日より法人3期目を迎えさせていただきました。

創業14年目となる本年ですが、初心を忘れず皆さまのお役立ち企業として成長していきたいと思っておりますので、本年度もよろしくお願いいたします。

本日は、売場改善について。

先日、浅草で大正13年創業の株式会社菊星様が展開する「門嘉堂」「よろし化粧堂」の売場改善で浅草中店通りへ伺いました。

門嘉堂は昨年オープンしたばかり。ようやくコロナが落ち着いてきたこともあり売場を見直したいとご依頼をいただきました。

が、しかし、、まん延防止等重点措置に。。。

気持ちを切り替え、まんぼう明けのお客様へ向けて改善しよう!とスタッフ皆さんと6時間頑張りました!!

両店、雷門入ってすぐという立地。

自然由来の素材を惜しみなく使った化粧品と、浅草ならではの化粧品を多く扱っている充実した品揃えのお店です。

良い立地。

良い商品。

なのに、手に取ってもらえない(気づいてもらえない)商品がある。

売場改善を行う前、その問題の糸口を見つけるために、メールやzoomなどで何度も打ち合わせをさせていただきました。

まずは来店してほしいお客様層を確認。

そして、「コンセプト」と「目的」を何度も確認。

こだわりある商品たちには、それぞれコンセプトがあります。

そして、店舗内装にもコンセプトがあります。

商品を通して伝えたいことと、お店全体で伝えたいことが合致していれば、大きなコンセプトとして表現すれば良いのですが、実はこれが難しい。

色々なこだわりがあるから、アレもコレも伝えたい!!となってしまい焦点が定まらない。

結局「何を伝えたいのか?が分からない」に陥ってしまうのです。

今回は、細かく「こだわり」や「コンセプト」を一つ一つ明確にしてもらうことからスタートし、その中で「一番伝えたいことは何か?」を何度も伺いました。

相当しつこかったと思います。笑

しかし、自分たちの腹に落ちないコトを、こちらから提案しても他人事になってしまうので、大切な質問なのです。

各商品のこだわりを伝えたい

本当に良いものをお客様に届けたい

海外へ向けたアプローチをしたい

浅草へ来た思い出を作ってほしい

リピートのお客様を増やしたい

・・・などなど。

伝えたいことと希望は、どんどん出てきます。

その中で注目していたのは、発言される回数と内容の熱量。

一番伝えたいことは、自然と何度も口から出てくるものなので。

だいたいの方向性が見えてきたら、次に、売場改善の目的を明確にします。

「目的」は売場を良くする〜というアバウトなものではなく、お客様にとってもらいたい「具体的な行動」を考えることです。

そして、行き着いたのが、「お客様が楽しめて、良い商品を迷わずに選べるお店」。

これらをお店でどのように表現するのか?ここからが弊社の仕事です。

出来上がりイメージを共有し、売場に落とし込んでいきます。

現場では、図面では見えないことが必ずあるので、実際のお客様導線で店内を移動し、お客様の目線で商品を手にすることを行いながら、調整していきます。

そのように、何度も改善を繰り返して、“今のお客様”にとって一番心地が良く、楽しく、買いやすいお店を作り続ける。

売場づくりに終わりはないですね。

だからスタッフが楽しんで取り組める仕組みづくりが大切なのだと思っています。

自分が楽しまなきゃお客様も楽しくないですから。

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